犯罪情勢に関する認識

最終更新日:2025年11月12日

特殊詐欺、闇バイト等について

 近年、「闇バイト」等と言われるSNSの投稿により犯罪グループによって集められた者あるいはその集団が、強盗事件を起こしたり、「受け子」「出し子」として詐欺事件や窃盗事件を起こしたりするケースが多く見受けられます。当庁管内においても、昨年、深夜、一般住宅などに侵入して強盗事件を起こし、住んでいた方にけがを負わせるなどの事件が発生したほか、特殊詐欺・窃盗事件も少なからず発生しています。
 この種の犯罪は、SNS等を通じて比較的簡単に犯罪に関わることができてしまう上に、犯罪を行うために集まった者らによって、あらかじめ犯行道具を用意し、決められた役割分担に従って行われるため、被害が発生する危険性が非常に高いと言えます。そのため、当庁は、この種犯罪に対しては、通常の詐欺事件や窃盗事件、強盗事件に比べてより厳重に処分する方針です。
 他方で、このような犯罪に関わった者であっても、犯した罪に向き合い、真に反省している者に対しては、立ち直りの機会を与え、犯罪と関わることのない社会に復帰させて更生を図ることも必要であると考えます。
 (R7年4月掲載)

特に組織的、広域的窃盗等に対する不安の声について

 近年、組織的、集団的な窃盗犯グループによる侵入盗や自動車窃盗の事案が急増しています。これらの犯罪の特徴として、複数人が役割を分担し、自動車等で移動しながら、事前に被害者宅の状況を把握したり、特殊な器具を用いた上で、埼玉県だけでなく、近隣諸県にまたがって複数の窃盗を繰り返すといった点が上げられます。
 こうした犯罪により、住居に侵入されて、家中を荒らされて貴重な金品が盗まれるだけではなく、家人が犯行中の犯人らと出くわして、強盗事件に発展するものもあるなど、まさしく国民の安心・安全を脅かす危険な犯行といえます。
 この種の犯罪は、広範囲に行われるだけでなく、犯行に盗難車両やナンバープレートを付け替えた車両を用いたり、盗んだ車両や物品を即座に隠匿・処分したり、あるいはそこに第三者が関与していることも少なくないため、犯人の特定に至るまでには相当の努力が必要であるとともに、犯行グループの全容を解明することに困難が伴います。
 そこで、当庁としては、警察等の関係機関と協力の上、徹底した証拠収集を行い、可能な限り犯行グループの全容を解明した上で起訴し、悪質な犯罪に対して厳正な処罰を求めていく方針です。
 他方で、これまでに引き続き、いったんこのような犯罪に関わった者であっても、犯した罪に向き合い、真に反省している者に対しては、立ち直りの機会を与え、犯罪と関わることのない社会に復帰させて更生を図ることも必要であると考えます。
 (R7年7月掲載)

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